2016/03/26

不一致

水谷  「粘土を軽量して」
くまポン 「秘儀!」
熊田  「デルタ軽量!」
犬田  「わんわん!」


水谷  「粘土を練って」
くまポン 「前回、水谷君は急須を作るとこを決心したね」
熊田  「さてはてどんな急須にするのかな?」
犬田  「わんわん!」

水谷  「粘土を叩いて」
くまポン 「ほうほう、叩くことで粘土を締めると?」
熊田  「底を締めることで、日常使いに頑丈な急須が出来上がるね!」
犬田  「わんわん!」

水谷  「形を整えて」
くまポン 「回転は速すぎず遅すぎずだよ」
熊田  「まぁ、水谷君のおつむの回転は遅すぎるけどね」
犬田  「わんわん!」

水谷  「上に伸ばして」
くまポン 「そう、そこは焦ってはいけない」
熊田  「そこを焦るのは二流のすることだよ」
犬田  「わんわん!」

水谷  「口を作って」
くまポン 「そう、急須は口が命だからね」
熊田  「神は細部に宿るんだよ」
犬田  「わんわん!」

水谷  「土鍋の本体の出来上がりです」
くまポン 「素晴らしい急須だ!」
熊田  「まるで土鍋のようですな!」
犬田  「わんわん!」

水谷  「均等に加熱されるように、土鍋はとにかく一定の厚みで作ることが大事なんですよ!」
くまポン 「一定のリズムから生まれる美!」
熊田  「代わり映えの無い毎日の不安!」
犬田  「わんわん!」

水谷  「乾燥後、削ります!」
くまポン 「あー、どんな急須になるのか楽しみだなぁ!」
熊田  「きっと世界一の急須だね!」
犬田  「わんわん!」

2016/03/15

春よ

陶芸家水谷は考えていた

4年前、水谷が大学にいた頃
水谷は急須を沢山作っていたのだ

様々な粘土・釉薬の研究を行い
急須を作ることを楽しんでいたのだ

くまポン「この4年間、安易に売れるマグカップばかり作っていたと」
熊田  「自分の得意技をわざわざ手放していたと」
犬田  「わんわん!」
水谷  「うぐぅ…」

くまポン「まぁ、自分の思うようにやってみたまえ!」
熊田  「好きなことがあるって良いことだからね!」
犬田  「わんわん!」
水谷  「はい!急須作りがんばります!!」

くまポン「ほらほら~、湯飲みの仕上げ早くして~」
熊田  「一個につき40秒で仕上げしな!」
犬田  「わんわん!」
水谷  「はぁはぁ…」

水谷の春は遠い!

2016/03/08

お肌の曲がり角

ありがとうございました!

新作の器&新しい展示台!

ここに至るまでの水谷の道のりとは!!

時は遡る!!!

くまポン「新しい展示台を考案したから、すぐに執りかかってくれたまえ」
熊田  「60cmが16本に、80cmが16本だな」
犬田  「わんわん!」
水谷  「了承しました」

水谷  「展示台ひとつで、売れ方変わるからなぁ」
くまポン「展示台ひとつで、水谷君の人生が闇へ」
熊田  「そして、取り返しのつかないことに」
犬田  「わんわん!」

水谷  「コーナークランプに固定して、正確に組み立てよう」
くまポン「水谷君のお肌も曲がり角なのかな?」
熊田  「人生もね」
犬田  「わんわん!」

水谷  「手持ちのFクランプでは対処できなかったので、コーナークランプを使ったんですよ」
くまポン「木工道具、結構持ってるよねぇ」
熊田  「もしかして木工作家の方ですか?」
犬田  「わんわん!」

くまポン「まぁ水谷君には手伝ってくれる人なんていないからね!」
熊田  「仕事も人生も、ね!」
犬田  「わんわん!」

水谷が孤独に生きている間
新たに器たちが焼きあがっていた!

水谷  「以前の試作品に続いて、第二世代の醤油指しが出来上がりました」
くまポン「ふむ」
熊田  「続けたまえ」
犬田  「わんわん!」

水谷  「鳥さんシュガーポットのスプーンの出来も良いですし、」

水谷  「石膏ローラーによる模様をつけた鉢もまぁまぁの出来です」

くまポン「まぁ、急須作家が作った、気まぐれ皿として活用できるんじゃないかな」
熊田  「釉薬がいまいちなんだよなぁ」
犬田  「わんわん!」
水谷  「がんばります」

新たな志を胸に
水谷はがんばる!



2016/03/01

coming soon...

coming soon...

coming

soon!!!